2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

三宅島の噴火(2)

4月21日 三宅島の噴火(2) 9月以降、顕著な噴火は発生しなくなったが、その一方で陥没した火口から大量の火山ガスが放出される状況となった。火山ガスの主な成分は二酸化硫黄(亜硫酸ガス)で、最盛期には、一日あたり3万~5万tも放出されていた。二酸…

三宅島の噴火(1)

三宅島の噴火(1) 2000年6月27日に始まった三宅島の噴火は、7月8日から雄山の山頂噴火に移行するとともに、山頂部が陥没を始め、最終的には、直径約1.5㎞、深さ約500mの小規模なカルデラを生ずるに至った。山頂噴火はその後も続き、8月に入ると次第に激し…

有珠山の噴火(3)

有珠山の噴火(3) もし噴火の前に住民の避難が完了していなかったなら、国道付近で発生した最初のマグマ水蒸気噴火によって、多数の死傷者が出ていた可能性がある。現実に国道230号の上には、最大で直径3m以上、最初の火口から600mほど離れた幼稚園にも…

有珠山の噴火(2)

4月1日 有珠山の噴火(2) 一連の噴火によって、大量の噴石がビルや民家を直撃し、金比羅山の火口群からは熱泥流が流出して温泉街を襲った。国道230号にかかっていたコンクリートの橋を流すほど、泥流の勢いはすさまじいものであった。また、地下のマグマが…